2003年11月16日
川俣晶の縁側ヘアーサロン サノ total 2046 count

友達のパソコンのサポートに無償で駆り出される佐野君

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、気温が高かったこともあって、うざったさが最高潮に達しました。特に、耳にかかるほどの伸びてきた髪の毛が、気になって仕方がありません。

 そろそろ床屋に行く必要があるかな、と思ったのですが。

 はたと重要なことに気付きました。

 今日は日曜日。明日は月曜日。月曜日と言えば、床屋の休業の定番です。ヘアサロンサノの場合、火曜日は、休みの場合とそうでない場合がありますが、月曜日は休みと思って間違いありません。もし、床屋に行くのなら、今日行っておく必要があります。

 というわけで、畑違いで良く分からないMSDEやSQLを使う仕事から逃亡して、ヘアサロンサノへ。

 残念ながら、運良く空いているという状況ではなく、お客で一杯でした。しかし、30分ぐらい掛かる、というので、待つことにしました。

 待ちながら、暇つぶしに雑誌でも読もうかと思って見てみると。21世紀のサロン経営についての本というのが見えました。斜め読みしましたが、経営という意味で当たり前のことも書いてあるし、理髪店や理容店独特の話題もあって、なかなか興味深いものがありました。特にITに関して1章が割いてあるのが印象深い感じでした。また、理髪店のウェブサイトは、新しい顧客を得るためのものではなく、既存の顧客に情報を提供するものである、としている点も新鮮でした。そのような視点は、普通のオンライン商売のサイトとは異なるものです。実際、ヘアサロンサノのお休みの日を記したカレンダーは、ぜひインターネットで公開して欲しいと思い、リクエストを続けています。これがあれば、今日の火曜日はお休みなのか営業しているのかと悩まずに済みます。

 それから、変にだらけた感じの若者向けの男性ファッション雑誌を見ました。日本の各都市で、その雑誌の趣旨に合った若い男性を撮影した写真が並ぶページなどを見ると、確かに都市ごとに雰囲気の違いがあって面白いと思いました。ですが、こういうファッションをしたいとも思わないし、そもそも、どのあたりが格好良いのかもピンと来ません。もちろん、分からないような文化を創っていくことが、世代別文化というものですから、それは当然の結果と言えるでしょうね。ですが、同い年の佐野君は、こういうファッションを理解してカットしているのですから、さすがです。

 そのあと週刊誌を見ました。選挙関係の記事が多く、当選した人や、落選した人の話題を面白おかしく書いてありました。ふ~ん、そんな感じなのか、と半分信じないで読んでみました。

 というわけで、いつもなら待ち時間に見るジャンプはまったく見ませんでした。

 それはされておき、やっと床屋の椅子に座れるようになってからも、なかなかスムーズには進みません。佐野君は3人を掛け持ちしてあっちに行ったり、こっちに行ったり。店内には佐野君だけでなく数人いますが、カットそのものは佐野君が責任を持って行う必要があるので、そういうことになるようです。逆に言えば、他のことは、他の人にやってもらうような形になります。

 さて、佐野君が私の髪をカットしている間、いろいろ話をしましたが。

 どうも、友達のパソコンのサポートに駆り出されているようですね。パソコンがおかしくなった、と言っては電話で呼び出されるようです。頼りにされるとはさすが佐野君。

 友達の壊れたノートパソコンの代わりに、ThinkPad 570を3万円で買って来たがとても良かった、とか。そんな話もしてくれましたが。

 中でも最も印象深いのは、何かあったときにいちいち行かなくても良いように、リカバリーCDを作成しようとしている話です。いろいろなソフトを全部入れた状態で、これを再現するCD-Rを焼いておけば、佐野君を呼ばなくてシステムを修復できるというのです。

 しかし、問題のThinkPadはWindows 2000で、佐野君のWindows 98パソコンとは勝手が違うため、いろいろと苦労をしているようでした。

 そんなに苦労をするぐらいなら、いちいち飛んでいく方が楽かも?という疑問があろうとも、楽をするための苦労をするというのは、正しい前向きな態度ですね。これを行うのが佐野君の良いところです。